糖尿病をわずらったとき
ウォーターピックは生活習慣病の一つである糖尿病患者によく利用されています。これはどういうことなのでしょうか。
糖尿病とは血液中の糖分の濃度が高くなることで様々な症状や合併症を引き起こす病気です。中でも心筋梗塞や糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症などは糖尿病の3大合併症と呼ばれ恐れられています。糖尿病では血糖の影響で血管がもろく、傷つきやすくなるためこうした合併症などが引き起こされると言われています。実は人が歯を失う大きな原因の一つである歯周病の発生も糖尿病と密接な関係があると言われています。
糖尿病患者の末梢血管はもろく壊れやすくなっています。またいったん壊れた血管は治りにくく、様々な感染症を引き起こしやすくなります。歯の周りの歯周も最初は軽い炎症で始まったものがやがて歯周病となって出血したり、最悪の場合には歯を失うことになります。つまり糖尿病患者は歯周病にかかったり、またいったんかかってしまったら急速に悪化する恐れがあるのです。
このような糖尿病患者の場合には、1にも2にも歯周ポケットの細菌やバイオフィルムを洗浄する作業が重要になってきます。ウォーターピックを用いて歯肉や歯周そのものを傷つけることなく細菌やばい菌だけを洗浄しなければならないのです。通常の歯ブラシではなかなかそううまくはいきません。強く歯ブラシでこすると歯肉や歯周も傷つけてしまう恐れがあるのです。糖尿病であることがわかったらなるべく早い時期にウォーターピックを導入する方がいいでしょう。
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